鄭州
河南省の省都である鄭州は、中原の中心に位置し、京広線、隴海線という二大鉄道路線、
そして国道107、301号線が交わる中国の交通の枢軸となっている。鄭州の歴史は古く、殷代
まで遡り、古代から商業都市として栄えてきた。鄭州の総面積は7446Ku、人口約600万人。
市内には約3500年前の殷代の都邑である商代遺跡があり、郊外には文明発祥の源黄河が
悠々と流れている。
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商代遺跡。
紀元前15世紀頃に興った中国古代王朝、商王国の遺跡。
商は殷が安陽市に遷都する前の国家名で、今から3500年前の商代前期の王朝遺跡。
全長約7kmにも及ぶ城壁、住居跡や井戸、陶器窯跡、青銅器鋳造所などが発見されている。数多くの出土品は、河南省博物館に収蔵されている。
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3500年前の遺跡で希少この上ないものだが、石碑がなければ城壁ではなくただの土丘に見えるので注意深くみないと分からない。
写真は城壁の上からの風景。
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河南省博物院
河南省博物院は、1997年にオープンした河南省立の博物館。新しいだけあって、さまざまな近代的設備が整っていて展示スペースも広い。
鄭州周辺は黄河文明の発祥の地。それだけに古代史部門は見応えがあり、約100万点を収蔵。特に商代遺跡で発掘された酒器は、中国最古の出土品である。
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